「赤ちゃんに麦茶を飲ませたいけど、いつから飲ませてもいいのかな…?」
麦茶は赤ちゃんでも問題なく飲むことができますが、具体的にいつから飲んでもいいのか皆さんはご存知でしょうか。
結論から言うと、赤ちゃんに麦茶を飲ませるタイミングとしては、離乳食を始めるタイミングからがおすすめです。
この記事では、その他にも赤ちゃん用の麦茶の作り方や注意点、大人用の麦茶との違いやおすすめの市販の麦茶についてもご紹介しています。
麦茶を赤ちゃんに飲ませたいけど、どうしたらいいかわからないという方に役に立つ記事となっているので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を読むと分かること
- 赤ちゃんに麦茶を飲ませるのは、離乳食をはじめるタイミングがおすすめ
- 赤ちゃんに麦茶を飲ませるメリットと注意点
- 赤ちゃん用麦茶の作り方と注意点
- おすすめの市販の赤ちゃん用麦茶3選
赤ちゃんはいつから麦茶を飲んでもいい?
麦茶はカフェインが含まれていないため、赤ちゃんから飲むことができると言われていますが、「具体的にいつから飲ませるのがいいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
ここでは、赤ちゃんが麦茶を飲み始めるのにおすすめなタイミングについて詳しくご紹介いたします。
離乳食をはじめるタイミングからがおすすめ
麦茶を赤ちゃんに飲ませ始まるのは、離乳食を始めるタイミングからがおすすめです。
麦茶は生後1ヶ月頃から飲ませても問題ないとされていますが、母乳などと違い栄養補給にはならないので、生後5〜6ヶ月頃まではわざわざ飲ませる必要がありません。
しかし、麦茶にはミネラルも豊富に含まれていることから、汗をよくかく赤ちゃんの水分補給にはぴったりな飲み物なので、離乳食を始めるタイミングで一緒に始めるのがいいでしょう。
赤ちゃんに麦茶を飲ませる3つのメリット
次に、赤ちゃんに麦茶を飲ませるメリットを3つご紹介いたします。
麦茶には水分補給以外にも様々なメリットがあり、麦茶を飲ませることで赤ちゃんの健康を守ることにもつながります。
メリットを理解して、ぜひ赤ちゃんのために麦茶を取り入れてみてください。
赤ちゃんに麦茶を飲ませる3つのメリット
- 歯の汚れをサッと流せて虫歯対策になる
- お茶を飲む習慣を身につけられる
- 熱中症や脱水症状予防になる
歯の汚れをサッと流せて虫歯対策になる
食事の後に赤ちゃんに麦茶を飲ませることで、赤ちゃんの口の中に残った母乳やミルク、離乳食などをサッと洗い流すことができます。
これにより口内が清潔に保たれ、赤ちゃんの虫歯の予防につながります。
また、麦茶にはもともと虫歯の原因菌であるミュータンス菌の固着や微生物の生成を予防する働きがあるので、赤ちゃんだけでなく大人の虫歯予防にも効果的な飲み物となっています。
お茶を飲む習慣を身につけられる
お茶には、胃腸の消化を助ける働きや生活習慣病の予防など様々な健康効果があります。
そのため、赤ちゃんの頃から麦茶を飲むことがお茶に親しむきっかけとなり、それによってお茶を飲む習慣が身につけられるというメリットがあります。
日本人にとって身近であり健康に良いとされるお茶を飲む習慣がつけられるように、麦茶から取り入れてみましょう。
熱中症や脱水症状予防になる
赤ちゃんは汗をかきやすく体内の水分量も多いため、脱水症状になりやすいのですが、麦茶を飲むことで熱中症や脱水症状を予防することができます。
また、赤ちゃんが下痢をしているときは特に脱水症状になりやすいので、麦茶を与えて水分補給をさせるのは適切と言えます。
ただし、こういった症状のときは水分と一緒に栄養も排出されてしまっているので、ミルクや母乳から栄養を補給することも忘れないようにしましょう。
また、麦茶を飲むことで得られる効果・効能については下記の記事でも詳しくご紹介しているので、あわせてチェックしてみてください!
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赤ちゃんに麦茶を飲ませる際の2つの注意点
麦茶は赤ちゃんから問題なく飲むことができますが、注意しなければならないこともあります。
体が未熟な赤ちゃんに安全に麦茶を飲ませるためにも、ぜひ下記2点の注意事項を確認してください。
赤ちゃんに麦茶を飲ませる際の2つの注意点
- アレルギーが発生する可能性がある
- 大人用の麦茶は赤ちゃんには味が濃い・苦い可能性がある
アレルギーが発生する可能性がある
麦茶の原料は大麦のため、小麦アレルギーとは直接的には関係がないと言われていますが、麦茶でアレルギーの症状が出る可能性があります。
麦茶を初めて赤ちゃんに飲ませるときは、まずはスプーン一口程度にして様子を見るようにしましょう。
また、小麦アレルギーの赤ちゃんに麦茶を飲ませる場合は、事前にかかりつけ医に相談するようにしてください。
大人用の麦茶は赤ちゃんには味が濃い・苦い可能性がある
大人用の麦茶は赤ちゃんには味が濃くて苦いと感じる可能性があるため、赤ちゃん用の麦茶を飲ませるのがいいでしょう。
赤ちゃん用の麦茶は大人用とは違い、色や味が薄く作られていて赤ちゃんが飲みやすいようになっています。
下記でもご紹介していますが、パックや粉末など様々なタイプの麦茶が売られているので、皆さんの生活スタイルや赤ちゃんの状況に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
赤ちゃん用の麦茶とは?大人用麦茶との違いについて解説
赤ちゃん用麦茶は大人用麦茶と比べて、苦味が少なく薄味となっており、パックや粉末など様々なタイプのものが売られています。
麦茶は赤ちゃん用だけでなく大人用もカフェインが含まれていないので赤ちゃんに飲ませることもできますが、初めて飲ませる場合、どのくらいの濃さにすればいいか分からない方も多いのではないでしょうか。
ここでは、赤ちゃん用麦茶と大人用の麦茶との違いについて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
大人用麦茶は濃い!赤ちゃんには5倍に薄めた麦茶が最適
大人用の麦茶は赤ちゃん用と比べて濃くなっているので、大人用を赤ちゃんに飲ませる場合は5倍に薄めてから飲ませるようにしましょう。
その場合、麦茶を薄める用の水に水道水を使うと残留塩素により赤ちゃんの未熟な胃腸に負担をかけてしまうため、湯冷ましやウォーターサーバーの水を使うのがおすすめです。
ただし、市販で売られている麦茶は赤ちゃんがそのまま飲めるように作られているので、薄めずに飲ませることができます。
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赤ちゃん用の麦茶を水道水で作る際は10分以上の加熱が必要
赤ちゃん用の麦茶を水道水で作る場合、赤ちゃんの未熟な胃腸のためにしっかりカルキ抜きをする必要があります。
カルキを抜くためには10分以上の加熱が必要となっており、10分未満だと体に有害な物質であるトリハロメタンを増やしてしまうことになります。
トリハロメタンは水温が上昇することで増加しますが、10分以上の加熱で除去することができるので、トリハロメタンを除去するためにも必ず10分以上加熱するようにしてください。
また、電気ポットで加熱する場合は、沸騰を数回繰り返すことでトリハロメタンを除去することができます。
水道水の沸騰時間とトリハロメタンとの関係については、水道水は沸騰させると危険?安全に飲むための正しい沸騰時間は?でもご紹介しているので、気になる方はあわせて参考にしてみてください。
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赤ちゃん用の麦茶の作り方と注意点
次に、赤ちゃん用麦茶の煮出し・水出し・粉末それぞれの作り方と注意点について詳しくご紹介いたします。
「麦茶を作りたいけど手間がかかって大変」という方のために、手間なく麦茶を作れるウォーターサーバーについてもご紹介しているので参考にしてみてください。
赤ちゃん用麦茶も大人用麦茶と作り方はほとんど同じなので、注意点だけ気をつけて、お好きな作り方で赤ちゃん用麦茶を作ってみましょう。
煮出し麦茶の作り方と注意点
赤ちゃん用煮出し麦茶の作り方
- 沸騰したお湯にティーバックを入れて数分間煮出す
- ティーバックを取り出して容器に移し替え、冷やせば完成
赤ちゃん用の麦茶の場合、煮出す時間が長いと苦味が出てしまい赤ちゃんが飲みにくくなってしまうので、ティーバックは早めに取り出すようにしてください。
また、煮出した後の麦茶は氷水などを使って急速に冷やすことで雑菌の繁殖を防ぐことができます。
赤ちゃんに安全な麦茶を飲ませるためにも急速に冷やすことを忘れないようにしましょう。
煮出し麦茶も簡単!ウォーターサーバーが便利な理由
煮出し麦茶を作る場合、すぐにお湯が出るウォーターサーバーを利用することでとても簡単に作ることができます。
水道水で煮出し麦茶を作る場合は上記でもご紹介している通り、カルキ抜きのために10分以上の煮沸が必要だったり、冷やすための氷水を用意したりと、とても手間がかかります。
しかし、ウォーターサーバーを使えば煮出した麦茶を冷やすための冷水や、赤ちゃんに飲ませるために薄める用の冷水もボタンひとつで調整することができます。
子育てで忙しい方は、ウォーターサーバーの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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水出し麦茶の作り方と注意点
ポイント
- 冷茶用ポットに水とティーバックを入れる
- 冷蔵庫で数時間冷やし、ティーバックを取り出せば完成
水出し麦茶も同様に、ティーバックを水に浸ける時間が長いと苦味が出てしまい赤ちゃんが飲みにくくなってしまうので、早めに取り出すようにしましょう。
また、冷茶用ポットの種類も様々ありますがプラスチック製は傷がつきやすく雑菌が繁殖しやすいため、衛生面を考えてガラス製にするのがおすすめです。
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粉末麦茶の作り方と注意点
ポイント
- 水またはお湯と粉末麦茶を混ぜて完成
粉末麦茶の作り方は、水またはお湯と粉末を混ぜるだけとなっていてとても簡単ですが、粉末をしっかり溶かし切らないと粉っぽさが残ってしまう可能性があるので、注意しましょう。
それでも麦茶が欲しいときに欲しい分だけ少量で作ることができるのはとても便利ですし、新鮮な水でその都度作るので衛生面においても安心です。
また、粉末の麦茶は冷たい水にも溶けやすいように作られているものが多いですが、冷たい水は赤ちゃんの胃腸の負担になるので、お湯や湯冷ましを使うのがよいでしょう。
赤ちゃんでも飲めるおすすめの市販麦茶3選
ここでは、赤ちゃん用のおすすめの市販の麦茶を3つご紹介いたします。
ティーバック・粉末・パックと全て違うタイプの麦茶となっているので、赤ちゃんの状況や生活スタイルなどに合わせて選べるようになっています。
内容量や価格についてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【水出し麦茶】はくばくこども喜ぶ麦茶
はくばくこども喜ぶ麦茶は、大麦を焦がしすぎないように低温でじっくり焙煎することで苦味を少なくし、子供でもごくごく飲めるように作られた麦茶です。
また、国産大麦を100%使用しているので、産地が気になる方も安心して購入することができるでしょう。
苦味が少なくなるように作られていますが、低温焙煎によって大麦の甘味や旨味が引き出されているので、子供だけでなく大人も一緒に楽しむことができます。
価格は8g×52袋が2個セットで1,197円となっています。
【粉末麦茶】飲みたいぶんだけ麦茶
飲みたいぶんだけ麦茶は、粉末タイプで使い切りの個包装になっているため、名前の通り飲みたい分だけ作ることができる麦茶です。
国産の六条大麦を使用しているので原料についても安心な上、お湯または湯ざましに混ぜるだけで簡単に作る事ができます。
赤ちゃんが飲みやすい優しい味が特徴で、かつコンパクトなスティックタイプとなっているので、お出かけの時にもとても便利です。
価格は1.2g×8本が6箱セットで1,261円です。
【パックタイプ】元気っち! むぎ茶
元気っち!むぎ茶は、パックタイプでいつでもすぐに飲む事ができる赤ちゃん用麦茶です。子育てで忙しい中、わざわざ麦茶を作るのは大変という方には非常におすすめな商品でしょう。
また、国産の六条麦茶を100%使用しており、ノンカフェインはもちろんのことカロリーもゼロなので、日常の水分補給として安心して飲ませる事ができます。
味も苦味が抑えられた赤ちゃん用になってるので、麦茶を飲みはじめたばかりの赤ちゃんにも飲みやすい味です。
価格は125ml×18本で1,127円です。
麦茶に関するよくある質問 Q&A
最後に、麦茶に関するよくある質問についてQ&A形式でご紹介いたします。
カフェインやアレルギーなど、赤ちゃんに麦茶を飲ませるときに不安に思うことについて詳しく解説していますので、麦茶を安心して飲ませるためにもぜひチェックしてみてください。
Q. 麦茶にはカフェインは入っている?
麦茶はお茶のため勘違いされやすいですが、紅茶や緑茶とは違い、実はカフェインは含まれていません。
紅茶や緑茶は茶葉が原料となっているのでカフェインが含まれていますが、麦茶の原料は大麦のため基本的にはどの麦茶を選んでもノンカフェインとなっています。
カフェインが含まれていないので赤ちゃんの水分補給にぴったりですし、妊婦さんやカフェインを気にする方にもおすすめな飲み物と言えます。
Q. 麦茶はアレルギーになる可能性はある?
麦茶という名前から小麦アレルギーを心配する方も多いと思いますが、麦茶の原料は小麦ではなく大麦のため、アレルギーと直接的な関係はないと言われていています。
ただし、麦茶を飲むことでアレルギー症状が発生する可能性もあるので、赤ちゃんに初めて麦茶を飲ませるときは一口程度にして様子を見て、特に異常がなければ少しずつ量を増やしていくようにしましょう。
また、小麦アレルギーを持っている赤ちゃんの場合は、事前にかかりつけ医に相談することをおすすめします。
Q. 麦茶は冷凍保存できる?
麦茶は、離乳食のおかゆと同じように冷凍保存することができます。
麦茶の冷蔵保存は日持ちが2日程度ですが、冷凍保存にすると1週間程度に伸ばすことができるので、まとめて作って冷凍保存しておくのがいいでしょう。
麦茶を冷凍保存することによって、わざわざ作る手間も省けてより手軽に赤ちゃんに麦茶を飲ませることができるので、ぜひ冷凍保存を活用してみてください。
赤ちゃんはいつから麦茶を飲める?作り方やおすすめの市販麦茶まとめ
いかがだったでしょうか。今回は、赤ちゃんはいつから麦茶を飲めるのかについて詳しく解説いたしました。
結論、麦茶は生後1か月からでも飲むことができますが、母乳のように栄養価がないので離乳食を始めるタイミングから飲ませるのがおすすめです。
赤ちゃんに麦茶を飲ませるメリットは水分補給以外にもたくさんあるので、上記でご紹介した作り方を参考にして、ぜひ取り入れてみてください。
また、市販の麦茶も様々な種類がありますので、生活スタイルに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
本記事の作成における参照元
- 東京都福祉保健局|妊産婦・乳幼児を守る災害対策ガイドライン
- 一般社団法人日本ミネラルウォーター協会|Q&A集
- 公益社団法人日本小児科学会|「食品衛生法に基づく乳児の飲用に関する暫定的な指標値100Bq/キログラムを超過する濃度の放射性ヨウ素が測定された水道水摂取」に関する、日本小児科学会、日本周産期・新生児医学会、日本未熟児新生児学会の共同見解