水に関するコラム

湧き水とは?仕組みやピロリ菌、飲む危険性などを徹底解説!

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湧水とは

「今さらだけど湧水ってどんな水なの?飲むと危険性はある?」

ウォーターサーバーやミネラルウォーターなどを、健康のために日々飲む水に気を使っている方は多いでしょう。

今回ご紹介するのは、地面から自然に湧き出る水である湧水です。昔から地域の人の生活と深い関わりがあった湧水ですが、そもそも一体どんな水なのでしょうか。

湧水の定義について簡単に言うと、湧水とは地表に噴出する地下水のことです。

この記事では、湧水が湧き出る仕組み・メカニズムや安全に飲めるのかどうか、どんな場合が危険で注意が必要なのか等について解説していきます。

この記事を読むと分かること

  • 湧水は地下水が自然に湧き出た水のこと
  • 水質検査がされていない湧水をそのまま飲むのは危険
  • 湧水を飲む場合は雑菌を取り除くなどの対策が必要

湧水とは?

湧水とは

地表に噴出する地下水のこと

湧水とは、地下水が何らかの要因で自然に地表に湧き出したものを呼びます。

山の岩肌から湧き出し滝になっている水や、泉を形成したり鍾乳洞の中に湧き出している水も、湧水の一種となります。

湧水は名水と称えられるものも多く、時にはパワースポットや観光地として有名です。

日本は水の国なだけあって、湧水の中にはミネラルウォーターの原材料になるほど水質の良い水も多数あります。

井戸水との違いは人工的に掘っているかどうか

井戸水も湧水と同じで地下水が元になっている水ですが、人工的に掘り起こしているかどうかで区別しています。

井戸水は地下水をポンプなどで汲み上げているのに対し、湧水はポンプなどを加えずとも自噴しています。

なお、いくつもの湧水が集まり、一つの大きな安定した流れを形成することで「河川」となることもあるようです。

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美味しい湧き水の特徴

成分 適正量・温度 解説
蒸発残留物 30~200㎎/L 水が蒸発した後に残る物質で、まろやかな風味に繋がる。
多すぎると苦みや渋みを感じる。
硬度 10~100㎎/L 日本人は軟水を飲み慣れているので、100mg以下が美味しい。
硬度の低い水はクセがない。
遊離酸素 3~30㎎/L 溶け込んでいる炭酸ガスや酸素の量。
適量だとさわやかな水になるが、多いと癖が強い。
過マンガン酸 カリウム消費量 330㎎以下/L 多量に含まれると水に渋味が出てしまう。
臭気度 3以下 水の臭いの強さ。
3以下は臭いを感じない水準。
残留塩素 0.4mg以下/L 水を清潔に保つための成分。
残留塩素があると安全だが多いとカルキ臭の原因になる。
水温 15度前後 水は15度前後が最も美味しいと言われている。

上記の条件を満たしている湧水は、非常に美味しいと言えるでしょう。

例えば誰もが知ってる富士山の湧水(天然水)は水温15度で安定しており、硬度や臭気度も適正なので多くの方が美味しいと感じます。

また、美味しい湧水はペットボトルでミネラルウォーターとして売られたり、ウォーターサーバーなどで家庭で気軽に飲める形で流通しています。

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湧水の原理や仕組み、メカニズムを解説

湧水 天然水 メカニズム

湧水の仕組みは、まず地面に染み込んだ雨水等が地層で濾過された後に割れ目に溜まります。

やがてその溜まった水が、新しい雨水に押し出される形で地面の隙間などから流れ出ると湧水になるというメカニズムです。

なお濾過された雨水が地層の中にある状態は、地下水と言います。

湧水は、昨日今日に降った雨が濾過されて流れ出ているわけでなく、地層の中で何十年もかけて形成された地下水なので、大量に採水してしまうと枯れてしまう恐れがあります。

中には50年以上前に大地に降った水が湧いているケースも少なくありませんので、未来に湧水を残すには今の内から採水の量や自然環境などを保たなくてはいけません。

湧水を飲む危険性やリスクを解説

湧水 リスク

自然に湧き出る水はそのまま飲んでも安全なのでは?と思う方が多いです。

確かにペットボトルで売られているミネラルウォーターや天然水も元をたどれば湧水と同じ地下水ですし、湧水を水源にした水道水もあります。

ただ市販の水は雑菌をろ過するなどして品質管理されており、もちろん湧水を使った水道水も安心して飲めるように水質検査がされています。

自然に存在している湧水の場合、見た目がきれいでも飲める状態なのか判断することは難しいです。ここでは湧水をそのまま飲む危険についてご紹介していきます。

湧水をそのまま飲む危険性

  1. 水質検査がされていない湧水は健康を害するおそれがある
  2. エキノコックス・ピロリ菌などに感染するリスクがある
  3. 鉱山由来の鉱毒で汚染されている場合がある
  4. 上流に汚染の原因がある場合がある
  5. 名水100選の水でもそのまま飲めない場合がある
  6. 塩素が入ってないので賞味期限が短い

水質検査がされていない湧水は健康を害するおそれがある

湧水が観光名所になっていたり、湧き水を飲みに来る人が多い地域では自治体や保全団体が自主的に水質検査がされていることもありますが、基本的に湧水は自治体が行う水質検査の対象外となっているので飲むと危険な場合が多いです。

どれだけ美しい自然の中で湧き出ていても、水はきれいに透き通っていても、有毒物質や雑菌が含まれていることは十分考えられます

水道水のように法律で定期的な水質検査が義務付けられているわけではないので、検査するかどうかはあくまでその自治体の裁量によります。

例えば山の中で人知れず湧き出ている水などはまず検査されていないので、安全と証明されてない湧水を自己判断で飲んでしまうと、健康を害する危険があるので注意してください。

エキノコックス・ピロリ菌などに感染するリスクがある

湧水で特に気をつけないといけないのが、野生動物の糞便によるエキノコックス、ピロリ菌、クリプトスポリジウムなどの病原微生物です。

代表的なエキノコックスはキツネに寄生する寄生虫の一種ですが、人間の体内に入ると肝臓などに重大なダメージをもたらすことがあります。

一見すると水はきれいでも、湧水の上流でキツネが糞便を垂れ流していて、湧水がエキノコックスの卵や幼虫に汚染されている可能性があるので要注意です。

また、胃炎の原因になるピロリ菌は井戸水から感染することが多いとされているのですが、湧水も井戸水も元は地下水で同じなので、湧水にピロリ菌がいても何ら不思議はありません。

ピロリ菌は抗生剤で治療できますが、長く放置していると胃がんの原因になることもあるため、不用意に湧水を飲んで感染するのは避けるようにしましょう。

鉱山由来の鉱毒で汚染されている場合がある

また、湧水は見た目がきれいでも昔は稼働していた鉱山由来の鉱毒で汚染されていることがあります。

特に多いのが湧水の周辺はきれいでも、少し離れた所に鉱山があり、マンガンや亜鉛といった金属に汚染されているケースです。

金属で汚染された水を飲めば当然体を壊しますし、中毒症状なども引き起こされますので注意して下さい。

上流に汚染の原因がある場合がある

また、湧水や周辺環境に問題はなくても、上流に汚染の原因があるという危険性もあります。

例えば湧水の上流に農地があると、見た目はきれいでも水は大腸菌汚染されていますし、上流に誰も知らない不法投棄があれば廃棄物から流れ出た汚染物質が混ざっています。

飲用できる湧水は、こういった周辺環境を調査した上で、定期的な水質も検査しているからこそ安全に飲むことが可能です。

名水100選の水でもそのまま飲めない場合がある

環境省が日本中の名水を選出している「名水100選」は、名称的にキレイで美味しい水という印象を受けますがそのままでは飲めないものも多いので注意して下さい。

中には水源として使用されているものもありますが、安全に飲むには煮沸が必要だったりします。

例えば昭和の水不足の時代には飲用水として使われていた名水でも、実際に現地に苔が生えていて自噴する量も減少していて、とてもそのままでは飲めない見た目だったりします。

名水100選の水はあくまでも観光地であり、=そのまま飲める美味しい水ではないということを覚えておいて下さい。

絶対に飲むべきではない危険な湧水の特徴

湧水 危険

ここまで湧水をそのまま飲む危険性をご紹介しましたが、中には寄生虫や菌よりももっと危険な湧水も存在しています。

湧水とは地面の中から湧き出ている水なので、その土地の土壌の質が水質にダイレクトに影響してしまい、湧水周辺の環境によっては水が有害物質に汚染されている危険があるため飲むのは避けた方がいいでしょう。

それではどういった場所にある湧水が特に危険なのか見ていきましょう。

飲むべきではない危険な湧水の特徴

  1. 産業廃棄物が上流にある
  2. 家畜の飼育施設・農耕地が上流にある
  3. 鉱山に近い場所にある
  4. 温泉に近い場所にある

産業廃棄物が上流にある湧水

近年山中などへの産業廃棄物の不法投棄が問題になっていますが、湧水の上流に産業廃棄物が置かれていたり、処理場がある場合は見た目はきれいでも水質に重大な影響を与えている可能性があります。

産業廃棄物にはPCBや水銀、鉱さいなど体内に入ると重篤な症状を引き起こす物質が含まれていることがあり、投棄されて時間が経つとこういった物質が産業廃棄物から土壌にしみ出します。

そして有害物質は当然産業廃棄物に汚染された土壌を通るので、湧水も汚染されることになるでしょう。

湧水の周りに産業廃棄物がなくても、上流にある場合はその地点より下流の水は汚染されていると考えて決して飲まないようにしてください。

家畜の飼育施設・農耕地が上流にある湧水

湧水の見た目はきれいでも、上流に家畜の飼育施設や農耕地がある場合もあります。

家畜の糞には大腸菌や農薬などの薬剤が含まれているので、湧水を飲むと体を壊してしまうでしょう。

大腸菌はわたし達人間の体内にも存在しますが、種類によっては重度の下痢など食中毒のような症状を引き起こすものもあります。

農薬に関しては近年人体への影響が少ないものが使われるようになったとはいえ、大量の農薬に汚染された水をわざわざ飲みたいと思う方はいないのではないでしょうか。

家畜の飼育施設や農耕地についても湧水の周辺はもちろん、上流にある場合は水質汚染が進んでいると考える方がいいでしょう。

鉱山に近い場所にある

鉱山に近い場所にある湧水には、重金属や硫酸塩等人体に非常に有害な成分が含まれている可能性があります。

鉱山については、世界中で土壌汚染や水質汚染を引き起こし問題になった歴史からも、周りの土地や水質に大きな影響を及ぼすことがわかるでしょう。

鉱山が近くにある湧水には、鉛や亜鉛それにカドミウムなどの重金属が含まれている可能性があります。

鉛が過剰に体内に蓄積されると神経系や肝臓・脳などに重篤な症状が出ますし、カドミウムはイタイイタイ病という公害の原因になった物質として知られています。

また、硫酸塩が多く含まれる水は赤色に変色し触るのも危険なので、くれぐれも飲まないように気を付けてください。

温泉に近い場所にある

温泉は体によいイメージが強いですが、温泉水にはフッ素やヒ素などの成分が含まれている可能性があります。

もちろん入浴中に知らず知らずのうちに口に入る程度では人体に影響はありませんが、ヒ素はもちろん歯科治療で用いられるフッ素も大量に体内に入ると中毒症状を引き起こし、様々な健康被害をもたらします。

温泉の近くにある湧水には、温泉水から染み出したヒ素やフッ素が含まれる可能性が高く注意が必要です。

飲んですぐに異常が出るほどの濃度であることは少ないかもしれませんが、特にヒ素には発がん性もあるので、飲まないに越したことはないでしょう。

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美味しい湧水を安全に飲む方法

安全 湧水

ここまで飲むのは避けたい危険な湧水について見てきましたが、もちろん湧水の中には飲用できるものもあります。

美しい自然の中に湧き出る澄んだ水を見つけたら、飲んでみたいと思うのも無理はない事ですので、自己責任で湧水をできるだけ安全に飲む方法を紹介します。

前述した通り自治体などが管理している湧水を除き、下記の方法でも絶対に安全とは言い切れませんので、飲用はあくまでも自己責任として下さい。

自然の湧水を安全に飲む2つの方法

  1. 煮沸・ろ過をして雑菌・微生物を取り除いてから飲む
  2. 環境省ホームページで飲める湧水かどうかを確認する
  3. 塩素が入ってないのでその日の内に飲み切る

煮沸・ろ過をして雑菌・微生物を取り除いてから飲む

湧水を安全に飲むには煮沸などで水に含まれる雑菌や微生物、小さなゴミなどの不純物を無くす事が必要です。

雑菌を死滅させる一般的な方法は煮沸ですが、水が煮立ったらすぐに火を止めるのではなく、最低5分は沸騰し続けるようにしましょう。

また、湧水の中の不純物を取り除くにはろ過も有効です。ろ過ときくと難しく感じるかもしれませんが、ろ過器はインターネットでも簡単に手に入ります。

ただ、煮沸とろ過を丁寧にしても雑菌や不純物を完全に取り除けるとは限りませんし、金属汚染やクロロ酢酸などの場合は煮沸しても無意味でしょう。

湧水を飲みたいけど雑菌を体に入れるのが不安だという方や、わざわざ煮沸やろ過をするのは面倒という方は、味も変わりませんので市販の湧水を飲むことをおすすめします。

特にウォーターサーバーであれば、様々な地域の湧水が揃っているので、好みの地域の湧水を飲むことができるでしょう。

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環境省ホームページで飲める湧水かどうかを確認する

環境省のホームページでは、各都道府県の代表的な湧水がまとめて紹介されています。

このページでは湧水の名前や所在地だけでなく、どのような保全活動がされているのかも記載されているので、確認してみて水質調査がされていたり水汲み場がある湧水は比較的安全に飲めると判断できるでしょう。

もちろん100%安全とは言い切れませんが、山などに自噴している名もなき湧水よりは遥かに危険性が低いです。

自分で汲み取った湧き水を飲んでみたいと考えるなら、飲む前に一度環境省のホームページを参考にチェックしてみてください。

≫環境省HPで地域別に湧水を確認する

塩素が入ってないのでその日の内に飲み切る

仮に美味しく飲める湧水だとしても、出来れば数時間以内に、遅くともその日のうちには飲み切るようにしましょう。

というのも湧水には水道水と違い塩素や薬品が入っていないので、雑菌が入ると消毒されることなくどんどん繁殖してしまいます。

特に夏場や、飲みきった後のペットボトルに注いだ湧水が雑菌が繁殖しやすいことが予想されるので、早めに飲み切るべきです。

湧水とは?仕組みやピロリ菌などの危険性まとめ

今回の記事では、湧き水の発生メカニズムや原理、危険性などを紹介してきました。

きれいな湧水を見つけると思わず飲んでみたくなりますが、周りの環境によっては汚染されていて危険ですし、そうでなくても雑菌や不純物が含まれていることもあります。

飲む場合は煮沸やろ過で水をきれいにしてから飲むか、ウォーターサーバーなどの湧水(ミネラルウォーター)を利用するようにしてください。

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