近頃、日本国内でも新型コロナウイルスが流行し予防の一環としてマスクが手放せなくなってきました。
この世情が関係していることもあり、今までよりもこまめな水分補給が重要になっています。
最近よく水を買うようになったり、自分なりのこだわりを持つ方も増えてきたのではないでしょうか?
この記事では、様々ある水の種類の中でも天然水とミネラルウォーターの違い・その安全性についてご紹介します。
この記事を読むと分かること
- 天然水とミネラルウォーターの違い
- 天然水の安全性について
- 天然水とミネラルウォーターのメリット・デメリット
天然水とミネラルウォーターって?その違いは?
天然水とミネラルウォーターの2つは一見同じものに感じたり、ひとくくりにされることも多いですが実は違いがあります。
味や風味、含まれている成分や含有量も違うのでそれぞれにご紹介します。
天然水とミネラルウォーターの違い
天然水とミネラルウォーターの違いは簡単に言うと殺菌処理以外にミネラル分の加工を加えたか、加えていないかの違いです。
まず天然水とは、特定水源の地下水などを原水とする天然の水のうち、沈殿・ろ過・加熱殺菌以外の物理的・化学的処理などを行っていない水のことです。
この特定水源は7種類あり、水源によって、深さや自噴の有無、温度、含まれるミネラル分が異なります。
その中でも、ミネラルを含んでいない天然水をナチュラルウォーター、含んでいる天然水をナチュラルミネラルウォーターと呼びます。
逆にミネラルウォーターは天然水を原水としていて殺菌処理のほかに、ミネラル分などの加工がされ不純物を取り除いた水のことです。
食品衛生法により基準も定められていて、水質基準・製造基準が定められ質の高い水質検査が行われています。
天然水とミネラルウォーターの味わいや品質の違い
天然水とミネラルウォーターは処理方法に違いがあるだけでなく、味わいや品質にも違いがあります。
天然水はできるだけ自然そのままの状態を保った水なので、自然そのままの味わいと風味を感じることができます。
水は大きく二種類に分けることができ、硬水・軟水として分けることができます。
水1Lあたりのカルシウムやマグネシウムの含有量が、WHO(世界保健機関)の定める基準で硬度120mg未満が軟水、120mg以上が硬水とされています。
国内のミネラルウォーターのほとんどは軟水で、くせがなく口当たりもまろやかです。
品質としては天然水の場合、加熱殺菌などの最低限の加工が施されていますが、水道水のような塩素処理が施されていないので日持ちしません。
一方ミネラルウォーターは、ろ過や殺菌された天然水からさらに余すところなく不純物加工を行っているので安全性が高いです。
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天然水の安全性について
天然水よりミネラルウォーターの方が安全性が高いと紹介しましたが、決して天然水の安全性が低い訳ではありません。
日本国内の天然水は安全性が高いといわれていて天然水を採水できる水源が定められていたり、ろ過や殺菌加工などもしっかり行われています。
しかし国内でも天然水を飲む場合、注意しなければいけない場合もあります。
地方やハイキングに行ったりしたときに、湧き水や地下水などが流れているところを見たことがある方もいるかと思います。
湧き水などは水道法の適用外だったり、水質検査が行われていない可能性もあります。
必ずしも飲用に適しているとはいえず、周辺地域の環境状況で汚染されている可能性もあるので注意しましょう。
天然水とミネラルウォーターのメリット・デメリットとは
ここまで読んで、「結局天然水とミネラルウォーター、どっちがいいの?」となった方もいらっしゃるかもしれません。
天然水とミネラルウォーターにはどちらにもメリット・デメリットがあり、それぞれに魅力があります。
そこで天然水とミネラルウォーターのメリット・デメリットについて簡単にご紹介します。
天然水のメリット
天然水は自然そのものの状態を保った水なので、自然の恵み・天然のミネラルがたっぷり含まれており、より自然な美味しい水です。
採水地によってミネラルの含有量も変わり、味も変わります。そのため好みや気分に合わせて選ぶことができます。
天然水のデメリット
天然水は採水地によって口に合わない可能性があり、自然そのままの味を保っているのでミネラルウォーターよりくせを感じることも。
場合によっては含まれるミネラルの含有量や割合によっても、天然水の味が口に合わないこともあります。
天然水は何十年もかけて土壌によってろ過された水を最低限の殺菌処理だけを行った水なので、高い品質管理設備が必要となり手間がかかるのでどうしてもコストが高くなります。
ミネラルウォーターのメリット
ミネラルウォーターは天然水に施される加工だけでなく、そこからさらに不純物処理を行うのでより安全性に優れています。
ミネラルウォーターに含まれるミネラルは新陳代謝を良くする効果があり、肌の状態が良くなったり骨の形成にも関わっているので飲み続けると骨が丈夫になる効果も期待できます。
血圧の状態もミネラルに血圧調節の働きを持つ種類もあるので、健康にも良いといえます。
ミネラルウォーターのデメリット
現在、日本国内で市販されているミネラルウォーターはほとんど国産ですが、輸入されているものは世界各地の色んな水源から採水されています。
そのため採水地や水によってはナトリウムが多く含まれている物もあるので、高血圧の方は注意が必要です。
このように天然水とミネラルウォーターにはそれぞれメリット・デメリットがあり、水を飲用する人によってどちらが自分に合っているのかは変わってきます。
水によっては料理や赤ちゃんのミルクに適していないものもあるので、それぞれの性質を理解し、場合に応じて適切な水を使用することをおすすめします。
天然水とミネラルウォーターの違いまとめ
今回天然水とミネラルウォーターの違いや安全性、それぞれのメリット・デメリットについて紹介しました。
普段何気なく飲んでいる水でも、様々な種類があってそれぞれに魅力的なところがあります。
採水地や含まれている成分、製造している企業ごとにも味が変わるので色々なものを試してみるのもいいかもしれません。
いろんな水を試してみて自分に合った水を見つけ、飲んでみてはいかがでしょうか。
マスク必須の現代社会を、楽しく水分補給してみんなで乗り切りましょう!