「長期不在時にウォーターサーバーのコンセントを抜いても問題はない?」
「電気代の節約目的でウォーターサーバーのコンセントを抜いても大丈夫?」
旅行などの長期不在時にウォーターサーバーのコンセントを抜いても問題ないのか、気になっている方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、ウォーターサーバーのコンセントは抜くことはメーカー側としても推奨していません。
なぜウォーターサーバーのコンセントを抜いてはいけないのか、その理由や正しい取り扱い方法について詳しく解説します。
この記事を読むと分かること
- ウォーターサーバーのコンセントを抜くと衛生状態が悪化する
- 長期不在時は省エネモードの選択や捨て水・水抜きを行う
- 停電時にはすぐコンセントを抜き、復旧したらクリーン機能を作動させる
ウォーターサーバーのコンセントは抜いてはダメな3つの理由
ウォーターサーバーの機能を正常に保ち衛生面を維持するためにも、ウォーターサーバーのコンセントは基本的には抜いてはいけません。
まずは、その3つの具体的な理由について解説します。
コンセントは抜いてはダメな3つの理由
- 冷水・温水が常温になり雑菌が繁殖しやすい
- 自動クリーン機能が作動しなくなる
- 消費電力が上がってしまう
理由①|冷水・温水が常温になり雑菌が繁殖しやすい
ウォーターサーバーの通常運転時は温水と冷水が適温に保たれており、雑菌が繁殖しにくい環境をキープしています。
しかし、コンセントを抜いてしまうと冷水・温水が常温になってしまうため、雑菌が繁殖しウォーターサーバー内の衛生状態が悪化してしまいます。
ウォーターサーバー内を清潔に保ち、安心安全な水を利用するためにもコンセントは抜かないようにしましょう。
ウォーターサーバーの衛生面に関して心配な方は、ウォーターサーバーの衛生面ってどうなの?除菌機能があるサーバー5選で詳しく解説しているので、良かったら参考にしてみてください。
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ウォーターサーバーの衛生面ってどうなの?除菌機能があるサーバー5選
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理由②|自動クリーン機能が作動しなくなる
ウォーターサーバー内には自動クリーン機能と呼ばれる、冷水タンク内を自動的に殺菌し衛生状態を保つ機能が付いています。
通常運転時には定期的に行われる機能ですが、コンセントを抜いてしまうと自動クリーン機能が予定通りに作動しなくなってしまいます。
自動クリーン機能が作動しなくなると雑菌の繁殖や臭いの原因になるため、安易にコンセントを抜いてしまうのは控えるようにしましょう。
理由③|消費電力が上がってしまう
電気代の節約のために使用していない時間はコンセントを抜いている方もいらっしゃいますが、一度コンセントを抜いてしまうと逆に電気代が上がってしまいます。
その理由は、コンセントを抜いたことで常温となったウォーターサーバーの水を、再度温水に戻すために電力を大量に消費してしまうからです。
電気代を節約したい場合はコンセントを抜くのではなく、節電機能が付いているウォーターサーバーを選ぶといいでしょう。
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長期不在にする際のウォーターサーバーの取り扱い方法
では、長期不在にする際にはウォーターサーバーをどのような状態に保てばいいのでしょうか?
長期不在の期間によって対応が異なるため「数日間の不在」「1週間以内の不在」「2週間以上の不在」の3パターンに分けて、ウォーターサーバーの取り扱い方法をお伝えします。
長期不在にする際のウォーターサーバーの取り扱い方法
- 数日家を不在にする場合は省エネモードを使用する
- 1週間以内の不在であればコンセントは抜かずに捨て水をする
- 2週間以上の長期不在時にはコンセントを抜き水抜きをする
数日家を不在にする場合は省エネモードを使用する
数日間不在にする場合は、ウォーターサーバーのコンセントは抜かずに省エネモードを利用しましょう。
ウォーターサーバーの省エネモード・エコモードを利用すると、消費電力は抑えながらウォーターサーバー内を清潔に維持することができます。
数日間の不在であれば、利用しない状況であってもウォーターサーバーの機能面や衛生面に影響はありませんので、省エネモードを上手く活用しましょう。
1週間以内の不在であればコンセントは抜かずに捨て水をする
1週間以内の不在であれば、コンセントを抜かずに捨て水を行う方法が良いでしょう。
取扱説明書でも紹介されている方法ですが、サーバー内の管に溜まっていた水などを出すために冷水・温水ともにコップ2~3杯ずつの捨て水をすると、より衛生的な状態でウォーターサーバーの水を利用することができます。
先ほどご紹介した省エネモードも活用すると電気代も抑えることができるため、電気代節約と衛生状態を保つためにもコンセントは抜かないようにしましょう。
ただし省エネモードの活用と捨て水は忘れずに行うようにしてください。
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2週間以上の長期不在時にはコンセントを抜き水抜きをする
2週間以上の長期で家を不在にする場合はコンセントを抜いて電源を落とし水抜きしておきましょう。
一度開封した水の消費期限は2週間前後のため、2週間以上利用しない場合はタンク内の水が痛む可能性があります。
帰宅後に再び利用を開始する際は、ホコリや汚れを取るために除菌スプレーや歯ブラシ等を利用して抽水口周りなどを掃除をすることをおすすめします。
メーカー側に相談するとメンテナンスをしてくれる場合もありますので、一度問い合わせてみるといいでしょう。
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長期不在時のメーカー別取り扱い方法
長期不在時の対応方法については各メーカーで推奨している対処法が異なります。
人気ウォーターサーバー9社の長期不在時の対処法をまとめたので、お使いのメーカーの対処法をチェックしてみてください。
メーカー | 対処法 |
---|---|
アクアクララ![]() |
<2週間以内> コンセントは抜かず、利用再開時に、冷水と温水をコップ2杯の捨て水を行う <1ヶ月以上> メーカーに問合わせしウォーターサーバーのメンテナンスをお願いする※メンテナンスは有料 |
アルピナウォーター![]() |
<1週間程度> コンセントは抜かず、利用再開時に、冷水と温水をコップ2杯の捨て水を行う 10日以上使用しない場合はメーカーに問い合わせる。3ヶ月以上使用しない場合はサーバーを交換する必要がある。 |
クリクラ![]() |
<1週間程度> コンセントは抜かず、利用再開時に、冷水と温水をコップ2杯の捨て水を行う <一ヶ月以上> メーカーに問合わせる |
コスモウォーター![]() ![]() |
<2週間以上> コンセントを抜き、サーバー内の水抜きを行う |
プレミアムウォーター![]() ![]() |
コンセントを抜き、サーバー内の水抜きを行う |
フレシャス![]() |
サーバーごとに対応がことなるため、各取扱説明書に記載された対処法を行う |
サントリー![]() |
電源は入れた状態にしておく |
Kirala(キララ)![]() |
電源は入れた状態にしておく |
うるのん![]() |
<2週間以上> お客様センターに問合わせする <1ヶ月以上> 有償のサーバーメンテナンスを行う |
【要注意】停電時にはウォーターサーバーのコンセントは抜くようにする
ウォーターサーバーのコンセントを抜く必要があるのは停電時です。
なぜ、停電時はウォーターサーバーのコンセントを抜くべきなのか、その理由や手順について詳しくお伝えします。
電力復旧後の過電流によりウォーターサーバーが故障する可能性がある
ウォーターサーバーやその他家電でも同様の危険性がありますが、停電後に電力が復旧すると過電流が発生しウォーターサーバーが故障する可能性があります。
過電流によるサーバー故障の危険性を回避するためにも、停電時にはコンセントを抜いておくといいでしょう。
復旧後に再度電源を入れたときには、停電の影響で不具合が発生していないか動作確認を行ってから使用し、異変を感じた場合は使用を停止してメーカーに問合わせするようにしてください。
不具合をそのままにしておくと、ウォーターサーバーの故障や水の衛生状態に影響を与える可能性もありますので注意が必要です。
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電力復旧後はクリーン機能を作動し、早めに水を消費する
停電するとウォーターサーバー内の温水や冷水は常温になり、その状態が長時間続くとウォーターサーバー内には雑菌が繁殖しやすくなります。
雑菌が繁殖してウォーターサーバー内の衛生状態が悪化しないように、電力復旧後はクリーン機能を作動させて、水は2~3日で消費するようにしましょう。
復旧後にウォーターサーバーの水の味が変わったり臭いがするなど、異変を感じたら水が痛んでいる可能性があるため、サーバー内の水はすべては廃棄すると安心です。
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ウォーターサーバーのコンセントに関するよくある質問
ここまでは、ウォーターサーバーのコンセントをどのように取り扱えばよいのか詳しくお伝えしました。
その他にも、ウォーターサーバーのコンセントや電源の取り扱いに関するよくある質問に答えていきます。
ウォーターサーバーのコンセントに関するよくある質問
- 間違えてコンセントを抜いてしまったらどうすればいいですか?
- コンセントの掃除は必要ですか?
- 停電中にウォーターサーバーは使えますか?
- ウォーターサーバーに延長コードを使っても大丈夫ですか?
間違えてコンセントを抜いてしまったらどうすればいいですか?
ウォーターサーバーのお手入れをするときや、子どもが間違えてコンセントを抜いてしまうこともあるでしょう。
ウォーターサーバーのコンセントを一時的に抜いてしまっただけでは大きな問題はありません。
再びすぐにコンセントを差し込み電源を入れてから、念のために動作確認するようにしてください。
子どもが頻繁にコンセントを抜いてしまう場合は、感電やウォーターサーバーの故障を防ぐためにも、コンセントカバーをつけるなどの対策を行いましょう。
コンセントの掃除は必要ですか?
コンセントの周辺にホコリが溜まって発火するトラッキング現象を防ぐためにも、コンセントは定期的に掃除をして、ホコリや塵がコンセント周辺に長期間付着しないように注意する必要があります。
トラッキング現象が発生した場合は、発火して家具等に燃え移り、火事になる可能性があるため、忘れずにお手入れを行いましょう。
掃除のためにコンセントを抜いたとしても作業後はすぐにコンセントを挿入して、ウォータサーバー内の衛生面を守るためにも温水・冷水の温度を変化させないようにしましょう。
ウォーターサーバーの掃除に関しては、コンセント以外にも必要でウォーターサーバーの掃除方法4選!自宅で衛生的に使う方法を解説で詳しく紹介しているので参考にしてみてください。
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ウォーターサーバーの掃除方法4選!自宅で衛生的に使う方法を解説
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停電中にウォーターサーバーは使えますか?
停電中に利用できるかどうかはウォーターサーバーによって異なります。
ボトルを足元で交換するタイプのウォーターサーバーの場合は水を吸い上げる電力が必要なため停電中には使えなくなりますが、サーバー上部にボトルをセットしてレバーで給水するタイプは停電中でも水を給水することが可能でしょう。
利用できるかどうかはメーカーや製品によって異なりますので、取り扱い説明書を読んだりメーカーに問合せたりしながら、停電時の動作について事前に把握しておくと安心ですね。
停電中にも利用できるウォーターサーバーについてさらにくわしく知りたい方は、災害時・停電時でも使えるウォーターサーバー10選!備蓄水としても安心で紹介しているのでぜひご覧ください。
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災害時・停電時でも使えるウォーターサーバー10選!備蓄水としても安心
この記事では、災害時や停電時に活躍するおすすめのウォーターサーバーをご紹介!1人あたり1日3Lの水を3日分を備蓄水として確保しておく重要性や、災害時に水を衛生的に使用するために知っておくべきポイントなどについても解説しています。
ウォーターサーバーに延長コードを使っても大丈夫ですか?
結論から言うと、ウォーターサーバーは延長コードで接続しても問題ありません。
しかし、多くのウォーターサーバーメーカーでは延長コードの使用を推奨していないので、それを理解したうえで使用するようにしてください。
また、延長コードを使用することで足を引っかけ転倒してしまうリスクなどもあるので、設置場所には注意が必要でしょう。
ウォーターサーバーに延長コードを使用する注意点については、ウォーターサーバーに延長コードは大丈夫?リスクや危険な理由を解説でもご紹介しているので、参考にしてみてください。
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ウォーターサーバーに延長コードは大丈夫?リスクや危険な理由を解説
ウォーターサーバーに延長コードを利用して良いのか気になる方に、延長コードやタコ足配線を使用する際のリスクや注意点を解説します。コンセントが届かない場合の延長コード以外の対処法についてもご紹介しますので、ぜひご覧ください。
サーバーのコンセントを抜くのはダメ!長期不在時の取り扱い方法まとめ
この記事では、ウォーターサーバーのコンセントを抜いてはいけない理由や取り扱い方法について詳しく解説してきました。
ウォーターサーバーのコンセントを抜いてしまうと、サーバー内の衛生環境が悪化したり消費電力が上がってしまったり、衛生面や機能面で問題が発生する可能性があることが分かりました。
長期不在にする場合もその期間によって対処法を変えて、ウォーターサーバーを安心安全な状態で利用できるように注意しましょう。
また、停電時には一度電源が落ちてしまい復旧時に過電流が起こりウォーターサーバーが壊れてしまう可能性があるので、コンセントを抜いておくことを忘れないようにしましょう。